有機化合物を用いた樹脂モールド後のバリ浮かし洗浄剤
商品概要
特徴
- EPS-3707の主成分は液体なので、薬剤の凝固による装置への悪影響は殆どありません。
- 常温使用でも剥離能力は低下しないので、加熱の必要がなく消費電力の低減に貢献します。
- EPS-3707は樹脂バリを剥離して水素で浮かせるため、樹脂は電解液に溶けることなく、簡易な循環フィルターにて樹脂を全て回収することが可能であり、液の変色も殆どありません。
- EPS-3707の主成分の揮発はなく、純水補給のみで濃度管理も簡単です。(持出しは補充)
- 純水で希釈する限り、銀メッキフレームの表面に影響する生成物の発生は殆どありません。
- 電極材質にSUSの不動体金属を使用できるため、金属イオンの溶出は殆どありません。
- 有機物のため廃液は焼却処理ができ、廃液量の低減にも対応が可能です。(SDS参照)
- 高熱伝導樹脂パッケージの放熱パッドのバリ浮かしにも最適に作用します。
仕様
pH | >13 |
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供給形体 | 液体(冷暗所での長期保管でも腐敗、凝固、沈降物なし) |
色・臭気 | 無色透明・建浴後無臭(原液は若干のアミン臭あり) |
建浴濃度 | 15±5w%/L |
濃度管理 | 屈折計 |
液 温 | 常温~50℃(常温で使用可能) |
電解方式 | 陰極(-)電解:陰極側にリードフレームを接触させ通電 |
※電極材質 | 不動体電極材質:陽極(+)SUS304 陰極(-)SUS304 |
電解槽材質 | PVC 液温50℃以下 |
接液部材質 | PVC、SUS材を使用して下さい。銅、アルミとその合金材は使用不可。 |
別売オプション ぬれ性向上剤 | 「EPSバブルスルーA」 1Lポリ容器入(低発泡性ノニオン界面活性剤) 添加量目安:0.01%(建浴液1L当0.1cc)~0.05%(建浴量1L当0.5cc) |
※汎用電源に特殊な電気回路を設ける事により、両電極の電極材質に不動体のSUS材を使用でき、銀メッキフレーム表面の変色等の品質低下を解消します。(特許出願中)
電流特性
一般的な電解バリ浮かし用建浴薬剤とEPS3707の比較について
仕様比較
電解作用比較
EPS-3707にて電解処理後の銀メッキ表面のEDX(EDS)データ
アルカリ金属系電解液とEPS3707の電気分解処理方式の違い
従来の電解液での電気分解処理
・従来のNaOHなどのアルカリ金属系を主剤とした電解液では、樹脂表面に直接作用し、気密性の低下に繋がっていました。
EPS3707での電気分解処理
・新開発の薬液ではバリの末端から工事を行うので、ダメージを与えることなくバリ除去が可能です。
EPS3707での2次効果(強力な酸化・還元、腐食抑制作用)
・新開発の液では、リードフレーム表面を酸素フリーにする作用がありますので、本来の光沢を保つことができます。
・また有機アミンによりインヒビター膜が生成されますので、防食効果についても作用します。